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2003/05/29 Thu 会社の窓から 〜 ちょっとココ立ってみて

えーとですね。信じられないことが起こりました。
正確に言うと、信じられないものを目にしてしまいました。

お昼前。5月ももうすぐ終わろうとしている今日は、ポカポカと暖かい陽気で、太陽の日差しも心なしかやわらかく初夏を感じさせるようなステキな気候でした。別にIT関連のお仕事には天気なんて関係ないのですが、パソコンに向かって仕事をしていると、5/21・5/26の日記で登場した堀部さんが「おい、ちょっと悪いけど来てくれ。」と袖をひっぱって廊下につれてこられました。なんかマジな話でもあるのかと思って手を止めついていったんです。

「なぁ、ちょっとさ、ここに立って。」

と窓側に立たされました。なんだろ・・・いつもになくマジな声色だし、なんか叱られることでもやったかなあ・・・?

「あのさ、ちょっとここからこの方向に外見てよ。なんか間違えに気づかない?」


これが目にしてる景色です。全くいつもどおりの目黒区の住宅地で御座います。みなさんはこの間違え探し、お気づきになられるだろうか。俺は1分弱かかりましたけども。





じゃ、ちょっとズームしてみましょうか。






まだわからない?



これでどうでしょう?






・・・





なんか見えますよね?なんだと思います、これ。


!?
拡大してみましょう、こちらです!






!!!( ゚Д゚;)!!!






いやさぁ別にイイと思うんだよ、今日天気もいいしね。しかし、まだ5月だよ、5月・・・。ちょっと「一足お先に夏気分♪」には早すぎやしませんかね? 横にジュースのグラスもなし、サンオイルもなしで、これでバカンス気分を味わってるんだったら寂しすぎやしませんかね?この大胆な格好もプラスされ、爆笑してしまいました。

この後、オフィスに入り次々に人を呼びまわってきたのはいうまでもない(笑)

「ちょっとさ、ここに立ってみて・・・」

2003/05/26 Mon ピラミッド戦場放棄

まず最初に。5/21の日記をまだ読んでない人、ここを読んではいけませぬ。先に読むように。下にスクロールすればでてきます。

その続きのお話をします。結果から申し上げますと、我々は 5/22、5/23、5/24 と行って参りました。因縁のピラミッドを崩しにな!ところがこのピラミッド、やる気を感じないのです。4つあるピラミッドの全てがすでに崩された後。メダルの山がないのです。50枚くらいがちょろっと乗ってるだけ。これでは落とす気になれず。我々がこれだけやる気を出しているのにピラミッド側が戦意喪失じゃ興ざめも甚だしい。仕方ないので来るべき瞬間が来るまでビンゴで増やそうと。

ビンゴプラネットっていうのがあります。結構面白いのです。俺の大好きなブラックライト仕様なんですけどね。真ん中がお皿になってまして、穴が25個あいてます。ここに5球入るんですね。皆様のお手元には1〜25までの数字が並んでおり、要するに25球のうち5個までに3個以上並べば勝利、というゲームです。これがですね、もう大失敗ですよ。見てください、このリーチ。

この台、やったことある人ならわかると思うんですが、10枚がけしてこれ。3個並べばなんと256枚、4個並ぶと756枚という超高配当なゲーム。なんとその4並びにリーチがかかったんです!ドキドキですわな。今これを書いているということは、当然おおハズレしたんです。悔しいことに。

そんなこんなでこの3日間でまた数千円がすっ飛びまして、何の見返りもないメダルに二人とも福沢諭吉を飛ばしました(泣

さっきタバコすってたらですね、会社の同僚から声をかけられました。この人は「たーこ」というのでたーこと書くことにします。こんなところを伏字にしても面白くもなんともねーからな。で、たーこがですね「まささん、日記みましたよ」と嬉しそうに報告してきました。毎度ありがとう御座います。そしたらたーこがこんな話をし始めました。

西新宿のゲーセンに面白いのがあるんですよ。なんかが入ると、みんなで神社のお参りのときみたいな紐をひっぱって、ゆっさゆっさするんです。みんなやるんです。一番ゆっさゆっさした人のところにドサっとメダルが落ちてくるんです。結構簡単に来るんですよ。

なんと!神社のようにゆっさゆっさする!これはとても魅力的な響きです。前出の堀部さんも誘って是非先週の屈辱を晴らそうと、たーこを誘いました。今週行こう!と。ピラミッドはあんな姿を見せられたらこっちも萎えてしまいました。今度は神社ゆっさゆっさで屈辱を晴らそうと。

また何の見返りもないメダルに散在しようかと思ってます。だってストレス溜まりますよ、ホントに。ここまで使ったらせめてメダルの一握りでもしたいもんです。マヂで。ムカつくんだもん・・・

2003/05/21 Wed ピラミッド・ミステリーに挑む!!

今日は(もう日付変わってるので昨日ですけども)夕方くらいからすんごい雨が降ってきましたね。こういう日はさっさとおうちに帰って読書でもするがよろしいですが、仕事が忙しく上がったのが20:30過ぎ。先輩と一緒に渋谷のラーメン屋によりました。この先輩っつーのは、堀部さんという名前なので、堀部さんと書くことにします。こんなところを伏字にしても面白くもなんともねぇからな。で、この人が8/30の日記で書いたオリジン弁当の悲劇で、私にとどめを刺した人です。以後お見知りおきを。

とてもおなかイッパイなので、超満員の井の頭線なんて乗りたくないのです。食休みをしてから行こうと思ってたんですが、せっかくなんで「たまにはゲーセンでもいかね?」と誘ってみました。駅の方から道玄坂をのぼり始めたすぐ左手に GIGOというゲーセンがあります。我々はこの時、これから立ち憚る大いなるピラミッドの存在など夢にも思わなかったでしょう。タイトルをご覧下さい、「ピラミッド・ミステリーに挑む!」です。今日の日記はこれまでになくすさまじいタイトルになりました。読者の皆さんは、ワクワクしてよろしい。

この中にゲームセンターにいったことない人いますかね?そんな人でもこの興奮を味わっていただくために詳しく書くのでご安心を。ゲームセンターっつーところは主に「ぬいぐるみを取る」「写真を撮る」「テレビゲームをする」「メダルを稼ぐ」の4通りの機械が置いてあります。俺も堀部さんもとってもギャンブラーなので、我々は迷わず「メダルをやろう」ということになりました。

メダルは50枚で1000円。結構高いのです。そこで俺は「1000円でどっちが稼ぐか競走しよう」と。つまり言い換えればこういうことなんです、1000円でたーっぷり遊ぼうよ。俺はビンゴに行きました。結果がでるまでに時間がかかるのでワクワクドキドキしながら結構ちびちび遊べるのです。しかし、私はギャンブラーなので、最初はチビチビ賭けてるんですが、すぐ調子に乗って大賭けに出てスッテンテンになるのです。堀部氏はトランプのページワンのようなヤツを1枚ずつかけて地味に遊んでおりました。

やがて案の定、二人ともするんですけど、どうやらメダルコーナーはこのフロアだけでなく上にもありそうだと。ちょっと見ていこうよとエスカレーターを上りました。

ほどなく見て回ってると、突如堀部氏が興奮気味に「おい、これみてみろよ!」と。ちょっとわかりにくいんですけど、137というデジタルの上がピラミッドになってまして、ここにメダルがどっさりと積みあがっているのです。おそらくこの数字が777とかになると、これがドサっと落ちてくる、そういうからくりでしょう。

堀部氏は、この台の前まで私を引きずりこむと「これ、落としてぇなあ!」と興奮気味です。こんなもの見せられたら男のなら誰しも思うでしょう!ピラミッドの上に積みあがる無数のメダル。これを一気に手元にジャラララと落としたい・・・私もガマンできませんでした、この誘惑に!!



その瞬間、私はサイフをまさぐり500円玉を手渡しました。「じゃあ、500円ずつで1000円分のメダルを買おうじゃないか」と。メダル貸し機に夏目漱石を突っ込むこの堀部氏の笑顔見てください、携帯カメラで撮りながら私も同様な笑みを溢していたのです。これからあのメダルの山を落とす・・・幸せいっぱい夢いっぱいな瞬間です。 そしてワクワクドキドキな気持ちで着席。ちなみにこの台、二人並んで座れる台ですので、仲良く二人で座ります。まずはルールがわからないと落とすに落とせませんから、書いてある能書きを読んでみます。


まずこの台の名前ですがピラミッド・ミステリーと書いてあります。ピラミッドの下にデジタルがあり、真中には洞窟を模したランプのわっかがあります。おそらくメダルを射出し、この輪に通せばデジタルが回るんでしょう。そしてピラミッドの上にはメダルの山。手元に上の写真のようなシールがあります。この写真は何を訴えているかというと111・222・444・666 は小当たり、333・555 はチャンスゲーム(右の説明を読め)、そして 777 はジャックポット(ピラミッドが落ちる)、さらに、FFF だとスーパージャックポット(ピラミッドが落ちる + アルファ) とあります。当然 FFFで当てたい台で御座います。


で、さっそくメダルを岩に突っ込むんですが、鉄砲のようなトリガーがあるわけでもないし、ボタンがあるわけでもない。メダルを入れるといきなり放出するのです。メダルは50枚で1000円、すなわち1枚20円なんです。いきなり3枚が2秒もしないうちに、とんでもない方向に飛んでいき爆笑。まだねらいを定めてないっつーの!しかもですね、すごいんですよ、打ち出す勢いが。「ガチーン」とかいって壁に跳ね返り、払い出し口に跳ね返って返ってくるんです。私はこんな乱暴なメダル落としゲームをかつて見たことがありません。この台周辺だけが大爆笑の渦です。後ろの競馬で遊んでるカップルが「なにごとだ」っつー顔でこっちをみてます。ええぃ、おまいらこんなところで競馬やってないで、坂登ってラブホでセックスでもしてろぃ、俺たちは遊んでるんじゃねんだよ!

で、二人で15枚ほど消化したところでやっとこ輪にメダルが1枚通過。ビックリしたんですが、通った瞬間動き出したんです、この輪が!これまで停止してたんですよ。おそらく客がつかない間は停止して省電力を実現しているのでしょう。タダでさえ狙うのが難しいのに、これじゃあますます難しい!さらにですね、こいつただの往復運動でなく、時々フェイントをかますんですよ。真中で引き返す。我々は自分側に着たもんだと思い、メダルを投入しますから、当然何もないところにメダルがすっ飛んでいくんですよ。この予測ミスで換算 120円とか160円分のメダルを浪費するのです。うーん、さすがピラミッド、紀元前 3000年からの歴史じゃありませぬ。

で、あっという間に50枚を使い切ります。しかし、こんなんで引き下がるほど我々もヤワじゃない。堀部氏は「俺はこれが落としたい!」と言い張って聞きません。男二人、このイライラ度満点のピラミッド・ミステリーを前に火が着いてしまいました。「本気でやろう」きっと二人は同時に心でつぶやいたに違いありません。即、100枚のメダルを購入し、席につきます。堀部氏はさらに右のシールを指差し「おい、これ連射がカギと書いてあるぞ。連射して保留球を作らないと当たらないんじゃないのか?!」という。うむ・・・じゃそうしよう。

なので自分側にわっかが来たときは5枚・6枚とスカスカいれて「連射」で輪を通すように頑張ります。しかし、何度も言いますがこの輪、フェイントをするので自分側に調度来ると思いきや、途中で引き返すので、まるで打っても無駄なところに5枚やら6枚やらがすっとんでいく。これだけで100円、120円の捨て金。こんな歌舞伎っぷり満載のメダルゲーム、いまだかつてあったでしょうか?!これがナムコの狙いなんでしょうか?!あっという間に1000円が飛んでゆく・・・なにが連射がカギだ、このやろう!ただメダルをじゃんじゃん消費させようって魂胆丸出しじゃんか(´Д`;)

で、輪もある程度狙えるようになりましたよ。ところがですね、肝心のデジタルが一向にそろわないのです。そろうどころか、リーチすらかからない。いいですか、今、私が話をしてるのは「パチンコ」じゃないんです。今日はゲームセンターなんですよ。これはゲームなんです。なのにですね、リーチすらかからないのですよ!ものすごい勢いで射出するメダルを、ちょろちょろ動きまわる輪に通すだけでも難しいのに、さらにせっかく回ったデジタルの設定確率もかなり辛め。一体なんなんでしょうか、ナムコ。こんなメチャクチャなゲームを作ってるのはナムコです。さすが、新卒の就職活動でサウンドクリエーターに応募して私を落としただけの企業じゃありませんか!宝の山で人をおびき寄せ、近寄ってきたものを撃沈する、そう、これはまさにありじごくといっても過言ではない。太古より、ピラミッドに埋蔵された財宝を目当てに何人もがそれに挑み、命を落としたと言い伝えられています。今、まさに我々はそのミイラになろうとしているのです。

3000円目だか4000円目だかに突入。これまで二人が放出したメダルは300枚を突破。戻ってきたメダルは10枚だか20枚だか。どのみちタカが知れてます。しかし、ホントに納得がいかない。なんでこんなに難易度高する必要があるのか。左側には「スローリーチ(信頼度1)」「スーパーリーチ(信頼度 3)」「全回転リーチ(信頼度 5)」等、パチンコさながらのリーチの説明が張ってあるのに、我々はその信頼度 1 のリーチすら見てないのです。実際のパチンコでさえも、1000円で数回のリーチ、運良くば結構当たりそうなリーチも見られるのに、なんなんでしょうか、このピラミッド・ミステリーは。我々からすればこのゲームコンセプトからしてミステリーです。

そして、ついに我々のメダルが全て吸い尽くされました。放出合計推定 400枚超。手元に残ったメダルはゼロ。終了の瞬間の堀部氏の顔を取ってみました。これです↓



ぴったりの言葉を当てはめてみると 「唖然」とか「アンビリーバボー」とかそういう感じでしょうか。私も信じられません。この設定の辛さは。右の「チャンスタイムの説明」シールはすぐにはがしたほうがいいでしょう、こんなもん出ないです。左のスーパーリーチ云々もはがしたほうがいいでしょう、二人で6000円以上突っ込んで出たリーチはたった3回、しかも全部ノーマル、スーパーリーチ云々等一回も見てないです。

あまりの出来事と、この台のインパクトに我々は爆笑しながら帰路に着きました(ゲーセンの中でもこれやりながら爆笑しつづけたんですけどね)。京王線に乗り換え、「3000円だか4000円だかでここまで笑えたら安かったな、久々に面白かったな」と回想しながらうつらうつらしていると、堀部氏よりこんなメールが届きました。

From: *****@docomo.ne.jp
Date: Wed, 21 May 2003 00:16:12 +0900 (JST)
To: *****@ezweb.ne.jp
Subject: ピラミッド攻略心得

1.まずは敵を知ること
家に帰ったらwebでヤツの情報収集を実施すべし

2.資金調達
手数料払いながら銀行通いなどという軟弱な根性ではヤツの攻略は到底無理。
資金は潤沢に準備すべし

3.勝利の証
携帯の画像などでは納得いかん
明日は必ずデジカメを持参すべし

4.最後に
明日モチベーション無くしてるのが一番心配也。常にあのメダルの山をイメージし、
山を崩す事を最重要事項と認識すべし

ゆめゆめ忘れることのなきよう、明日への英気を養われたし

・・・

(ノ´▽`)ノ〜

彼は本気です。ちなみに「本気」と書いて「マジ」と読むのです。この勢いじゃ、おそらく1万ぶち込んでも山をぶっ壊す気でしょう。ああ、イイでしょう、とことん付き合おうじゃないの!あの台は絶対おかしいのです、俺はそれが納得いかない。悔しいのです、あの山が崩せないのが!

というわけですね、私、明日デジカメもって堀部さんとピラミッド攻略再挑戦してきますよ。暇人な人、明日21時過ぎ頃、いると思うので。一緒にこのピラミッドぶっ壊してくれる人、渋谷のGIGO来なさい。相当、資金が必要な難易度激高のメダル落としです。アナタの資金援助、お待ちしております♪

追伸: 家につくやいなや、as soon as、彼がMSNメッセで送ってきたURLがこちら。これがこの台の詳細なり。外観をもっと詳しく見たい、またはナムコに寄せられた挑戦者の喜びの声を聞きたい勉強熱心なチャレンジャーは、リンク先を参照して事前学習をしておかれたし。

2003/05/14 Wed 昔話がこんなことに!!

五月で御座います。気付いたらもう2週間経ってるし。最近この日記コーナーに関するアンケート、メールを結構もらうようになってまいりました。タイヘンありがたいことです。しかしですね、私も普通の生活をしているわけでそうそう面白いことばかりに遭遇するわけではないのです(笑)「楽しみにしてるんです!だから毎日更新してください!」と送ってきてくれた方もいるんですけども、残念ながらギャグで食ってるワケではないので(^^ゞ あと趣旨ですけども、内輪しかわからないようなネタは書きたくないんですね。ネットをめぐってると結構いらっしゃいます、この手の日記コーナーがあるサイト。内輪なこと書かれて全ての人に読める環境に置かれても読む気失せるでしょ。したがって、私の場合、内輪のネタをやるときは、読んでる全ての方がわかるように書くというポリシーでやってます。そういう意味で「書きたいけど報告したいネタが見つかるまで書けない」ってところをご理解いただけると幸い。

SPA!を愛読されてる方いらっしゃいますかね?先週のSPA!なんですけども面白い記事がありました。『昔話が改竄されてるって知ってた?』という見出しです。もう私はビックリしました。12月の日記でポンキッキの歌をネタに、「我らが知るガチャピンはこんなもんじゃない」すなわち「こんな軟弱な子供が増えてヽ(`Д´)ノウワーン」ということをこぼしましたが、さらにその上をゆく事実です。もうビックリしますよ!あまりに嘆かわしいので今日はこのネタをご紹介したいと思います。

最初に桃太郎からいきましょうか。我々の知ってる桃太郎ってのはこんなお話です。

昔々、ジジイとババアがいた。ババアが川に洗濯に行くと上から桃がどんぶらこ。家で切ったら中から素っ裸のガキが。桃から生まれたので桃太郎と安易にネーミング。大きくなったこのガキは、ババアがこさえたきびだんごをエサに犬・サル・キジを釣り、鬼ヶ島に突撃、鬼を退治して宝物を持ち帰る。

思い出しました?ところがね、最近の桃太郎の絵本はこういう文になってると書いてある。

・『いぬと さると ももたろうが こうたいで こいだので、小ぶねは ぐんぐん すすみます。』
(永岡書店社版)

・『ももたろうたちは たからをもちかえると、一つずつもちぬしのところへ かえしました。 「あとすこしで おしまいだよ。」 いぬ、きじ、さるも 手つだって、 ぜんぶ かえすことが できました。』
(永岡書店社版)

・『でも おまえたちが かえしにいったら みんなが おそろしがるから かわりにぼくたちが かえしてきて あげるよ。』(ブティック社版)

ちょっとなんでしょう、これは!鬼ヶ島に向かってる船で、犬やらサルやらが桃太郎が船をこぐのを手伝ったなんて話聞いたことあります?SPA!が出版社にインタビューしたところ「最近の幼稚園のかけっこで1番を決めない教育をしているのと同じ発想で、なるべく主従関係や上下関係の優劣をつけないように意識したということです」とのこと。ゆえに、動物たちは「家来」ではなく「仲間」と。SPA!曰く「交代でって・・・そこまで平等にしなくてもいいんじゃない?」・・・ まったくその通りだと思う、俺も(笑)

挙句のハテには、宝ものを返しにいっちゃいますからね。完全に話変わっちゃってるし、オイ!要は悪いことしたヤツらだったら宝ものを奪ってきてもよい、と思われたらマズイ、ゆえにちゃんと持ち主に返しましょうっていう意図なんだろうけど、最近のお子様はこんなことまで書かないとダメなんでしょうか?

次はカチカチ山。我々の知ってるお話はこうですね。

昔々、ジジイとババアがいた。畑を荒らすタヌキをジジイが生け捕りに。ジジイがでかけると、タヌキはババアを騙して縄をほどかせ、杵でババアを殴り殺しババア汁にしてしまう。これを聞いたウサギがキレて、ババアの敵討ちに。タヌキに薪をしょわせて火をつけた後、タヌキを釣りに誘ってどろぶねに載せて沈めて死亡。

でしょ?我々はこの昔から「目には目を、悪いことをしたらその返り討ちがある。いけない!」と学習したわけです。ところが、最近のカチカチ山は誰も死なないというんです!まず、タヌキがババアを杵でぶん殴るところですけども、各社このようになっていると。

・『気をうしなってしまいました。』
(ポプラ社版)

・『大ケガをしてたおれてしまいました。』
(ブティック社版)

・『おばあさんの足に、たぬきは かみつき おもいきり つきとばしました。』
(永岡書店社版)

おいおい、かみついて突き飛ばすとはこれいかに!!そして、タヌキへの報復だがこぞって死なない。どうなるかというと、ブティック社・ポプラ社ともに、ウサギがおぼれタヌキを助けた後、ウサギが釣った魚を食べさせ最後はタヌキがババアに詫びを入れ、畑仕事やら掃除を手伝い一緒に餅つきをするという後日談まであるそうだ。なんなんでしょうか、この軟弱な改竄は(笑) 最近のガキは昔話もストレートに読めないほどよわっちいのでしょうか?このテンションだと、昔やってたドラマ「スクールウォーズ」なんてとても見せられないですね。覚えてますかね?「俺は今からおまえたちを殴る!」 といって生徒を順に殴ってゆくのです。みんな涙して「ありがとうございました」というシーン。こんなもん見せたらPTAが黙っちゃいないような世の中なんでしょうか。

で、ですね、この改竄ですけども、永岡書店社版は最後が ・「たぬきは やっとのことで はまに 上がると、む中で にげていきました。」 という自力で逃げる設定にしてあるんですが、これはこういうことらしいのです。「死ぬとか殺すとかという表現は避けたいけれど、これだけ悪いことをしたタヌキを助けて、仲直りしたのでは話としておかしいだろうという判断です。」 ってかね、てかね、その通りなんだけど、だからっておまえら勝手に話を変えるなってば!

さらにこの「誰も死なない」の典型が さるかに合戦でして、当然のことながらカニが死なない。カニが死ぬ部分ってのはこの部分です。あらすじはこう↓

悪いサルが、カニが一生懸命育てた柿をするりと木に登って独り占めして食う、カニがおくれというと、柿を投げつけてカニを殺してしまう、これは悪行!と勇姿を集めて報復する

ところが永岡書店社版とブティック社版のカニが死なないんです!これでどうやって話を進めようというのか。永岡書店社様曰く「子供向けですから、基本的に死ぬ、殺すは排除です。それに死ななくても物語りは成立しますから。あえて殺す必要はない。」とピシャリ。ブティック社版の作者様に至っては「カニが死ぬことが何の教育になりますか。」と。えーとさ、あのねあのね、これ昔話なんだよね・・・昔から語り継がれてきた我が国の文化であって、そう安易に表現を変えりゃ教育になるってもんじゃないでしょうよと思うんですが・・・(汗

他にもですね、最近の昔話はこのような変化を遂げています。一覧にしておきますよ。

▼こぶとりじいさん
 → 悪いおじいさんのコブまで取れる結末

▼サルカニ合戦
 → カニですら死ぬのはNG。話が変わりすぎて「さるかにばなし」というタイトルに
 → 牛のウンコですべるシーンは、こんぶ に
 → 最後はサルが謝罪、カキを取ってあげてみんなに配る

▼はなさかじいさん
 → 樫木はじいさんが切るのではなく落雷で倒れたことに
 → ここ掘れわんわんででた小判は村人に平等に配布

▼したきりすずめ
 → 「ちょん」は差別用語なので「こすずめ」「おちょん」「ちゅんこ」等と表記
 → ババアに汚水を飲ませるシーンは、うしの足を洗うだけに
 → 大きなつづらから妖怪出現後はババアが改心、イイおばあさんに
 → 挙句にすずめたちにエサをやるようにすら変貌


もう、オイラはあきれ返ってしまったよ。これもはや「昔話」が与える教訓ってどこにもねーじゃん。ここまで平等を徹底し、悪い表現・怖い表現・汚い表現を排除しちゃったら、じゃあ昔話じゃなくてもいいじゃん、っつー話になりません?そりゃあガチャピンだって着ぐるみのまま、空飛んだり海に潜ったり空手で子供を突き飛ばしたりしなくなりますって(笑) 「子供がマネするといけないから」なんつー、こという前に、まず親御さんアナタでしょう「これを実際におともだちにやっちゃいけないよ」と教えるのは。なんでやっちゃいけないのかももちろん説明してくださいね、子供ってのは理由があってそこから善悪を区別できる生き物なんですから。

ちょっと俺も近々本屋さんいって読んできますよ、ホントにそんなことになっちゃってるのか。我々の世代が子供を産むとこういう本を読ませなくちゃいけないかと思うとつくづくイヤな気持ちになりますな。

是非、今、絵本を読む世代のお子様を持つ親御さんたちはシャキっとしていただきたいですね。あなたたちのお子さんが我々の年金を稼ぐ世代になるのです。我々の老後がみなさんのお子さんの生産に懸かってるワケですよ。オイラもがんばりますので、一つここは助け合いの精神で頑張ろうじゃないですか。

しかし、今日の日記、こういうオチになるとは思わなかったなぁ・・・(´・ω・`)



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