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LESSON 1 正しい楽譜の書き方
みなさん、こんにちは。世にあふれるありとあらゆる間違ったことを私が正しく直します。

さて、今日は音楽です。音楽は「音を楽しむ」と書きます。音を楽しみましょう!なんでも、よいですから木の枝や、金属バットを利用して色々な物をたたいてごらんなさい。空缶、テーブル、楽器、ダイヤモンド、ボエミアングラスの壷、かっぱえびせん、タンポン、いろいろな物からいろいろな音が聞こえてきます。たたいた物の持ち主からも色々な言葉が聞こえてきます。好きなようにたたけば、それがメロディー、いわれた言葉はソロ・アドリブです。音楽は楽しいですね。

そのメロディーが、「あーステキじゃないか!」と思い、誰かにそれを教えてあげたい、そう思ったとき、それをどう表現したらよいのでしょうか。そのメロディーを紙に記す方法として、「楽譜」があります。楽譜は、全世界で共通の記号を使ってかくことになっています。今日はこれを学習しましょう。「自分のメロディは俺流で書くわい!」なんて言わないように。自分流で書いた楽譜は大抵、誰にも内容をわかってもらえず、この世でアナタ一人だけが鼻歌で歌う程度になってしまうことが長年の研究で明らかです。

★楽譜を書こう!

テキストを読み進める前に、近所の「小板橋文具店」で五線ノートを買いましょう。手元にノートとエンピツを用意したら、いよいよ譜面の練習です。

さて、楽譜ですが、ノートに線がひいてあるように、楽譜の白紙は、五線譜と呼ばれます。ここに色々な記号を書き込んでいきますが、詳しい説明は抜きにして、まず、ト音記号を書いてみましょう。五線の左端にト音記号をかきましょう。

書けましたか? よく、楽譜で見かけますが、*を書いている人がいます。これは、電話機についている「トーン記号」です。ピポパの音しか出ませんので。それから正しくないト音記号を書いていいませんか? 始めの渦巻きの端は、きちんと第2線からはじめていますか? 下に誤ったト音記号をリストしますので自分の書いたト音記号があてはまっている場合、すぐに直しましょう。

★あやまったト音記号

  • 渦巻きが3重巻である。(勢いあまって巻きすぎないように)
  • 渦巻きがひし形。(緊張しないでリラックスして書きましょう)
  • 下の黒丸が2個ある。(ト音記号は「かたつむり」とは関係がありませんので似せて書いてはいけません)
  • t と書いてある。(それはトン記号です。重さの単位ですから音楽には使用しません)
  • ただ黒い固まり。(ウマク書けないのであきらめた人の楽譜の残骸です。もとの場所に置き去りましょう)



  • 上級者になりますと、あえて、速記のために、丸に棒だけとか、Sのような記号で略す人もいます。みなさんはまだ初心者ですので、そんなことはマネしなくてよろしい。



    ト音記号を書いたなら、第2線、渦巻のはじっこにあたる線が「ソ」の高さをあらわす基準になります。



    ここに、音符をならべることで、メロディーを表記していきます。まず、代表的な音符を使用して、あなたのメロディーをつづってみてください。

    代表的な音符の例: ♪・・・八分音符

    初心者に多くみられるミスですが、これは「はちふんおんぷ」ではありません。「なんだぁ、俺のメロディーを演奏しようと思うと、音符が25個必要だから、3時間20分も演奏にかかっちゃうのかぁ・・ちょっとイメージが変わっちゃうなぁ」なんて、お悩みのお手紙をいただいた例もあります。「はちふん」ではなく、「はちぶ」です。八分音符は四分音符の半分の長さの音符です。自分が好きな四分音符の長さの基準を決めて、その半分だと思ってください。音符の長さは下のような決まりごとがあります。

    全音符 = 二分音符2個 = 四分音符4個 = 八分音符8個 = 十六分音符16個

    みなさんはもうお気づきですね。○分というのは全音符を分けた割合になっています。「なら、二百五十六分音符なら256個だ!」と手を上げて指摘する人もいますが、そんな、けたたましい音符はいまだかつて先生は見たことありません。あ、ちょっと話はそれますが、これは1998年に作った文章。それを今2002年に少し体裁を整えてるんですが、IME2000ビックリしましたね、「てをあげて」で変換してください。なんと、「(^o^)丿」が出ます。こういうのを「余計なお節介的開発」というのです。わかるか、こんな出し方!



    たいてい、使う音符は三十二分音符までですから、みなさんは十六分音符までにしましょう。

    では、音符を実際に書いて行きますが、読みやすい楽譜作りの為、正しく音符を書きましょう。八分音符の旗を消すと、四分音符です。この●を○にすると、二分音符、棒をとると全音符です。そう、長い音を表現するときは旗を消し、短くする時は旗をつけていきます。八分音符に旗をもう一つつけると十六分音符です。

    音符を書くといっても、自由に音符をかきまくってはいけません。実際にあったメロディー表記にふさわしくない楽譜や音符をいくつか紹介しましょう。

    「五線の中に、大きな黒丸を思い切り書いたり、五線に白丸と黒丸をたくさん並 べて、まるでオセロ板のようになっている楽譜」

    これは、もう問題外です。大きく書いてしまうなら、書いてある五線は意味がありません。線の上や線の間におさまる大きさで音符を書きましょう。このように、譜面用紙はなんでも書けばいいという、画用紙ではありません。楽譜でオセロはできません。オセロをやりたい人はツクダオリジナルの「マグネットオセロ&将棋¥3800」を買いましょう。また、オセロ板を五線譜かわりにもできません。注意したいものです。反対にオセロ中に「四分音符で全音符をはさんだ!やったぁ!」等と叫ばないようにしましょう。第一、黒いコマは四分音符ではないですよ、棒がないんだから。

    「音符の円を「マッキーふちどりペン ぎんいろ」等を使用し、丁寧に円 を描き、なかを真っ赤に色鉛筆で塗りつぶした二分音符」

    音符は図画工作ではありません。「長さ」がわかればいいのです。ですから、音符を書くのに時間と手間をついやすより、メロディー作りに時間をかけたいものです。第一、華やかな楽譜はそれを見て演奏するとき目がチカチカしますし、ひどい時には、情緒不安定の人がその楽譜をみながら演奏したがため、突然奇声を発してソプラノリコーダーをお友達になげつけ、大きな事故になった例もあります。これでは、「音を楽しむ」どころではありません。注意しましょう。ちなみに、この二分音符を書いた人は「二分音符」をおっしゃっていましたが、これはいけません。何度もいいますが、二分音符は円のなかをぬってはいけません。

    「黒丸のそばに、アメリカの国旗や日の丸がかいてある楽譜」

    先生の説明が足りませんでした。この生徒さんは、音符につける「旗」を「国旗」と勘違いした例です。途中、黒丸にアメリカの国旗とイギリスの国旗とネパールの国旗がかいてある音符もありました。おそらく三十二分音符のことでしょう。「旗」とは、例にある八分の右横にあるニョロっとした線です。勘違いしないようにしましょう。こうした楽譜はカラヤン等にみられると恥ずかしい楽譜です。

    「カエルが所々に描いてある楽譜」

    はじめ理解に苦しみましたが、曲をかなでるとどうやら、全音符2個分の音符を表現したようです。たしかに、八分音符は「オタマジャクシ」に似ています。おそらく音符の長さが増すにつれ、「シッポが取れる」と覚えたのでしょう。いいアイデアですが、いきすぎです。

    全音符より長い単位当たりの音符の表現はできません。まだ先の学習ですが、全音符より長い音符の表現として、タイで複数の音符を繋ぐというテクニックがあります。みなさんは、まだ覚える必要は御座いません。全音符はもうシッポが取れない、こうした困難から必死で考えたのでしょう。かといって「シッポがねえなら親にしちまえ!」と、勝手な思い込みから音符を作ってはいけません。全世界共通のルールですから、きちんと学習しましょう。

    こういう言葉をポロッともらすとやっぱり出てきます。こういう方が。

    「白丸と白丸のあいだに、赤い魚が描いてある楽譜」

    おわかりですね。こういう事はしてはいけません。

    自分の作ったメロディーをたくさんの人に伝えましょう。言葉のいらない世界も楽しいものです。復習を忘れずに。


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